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分かりやすい<上野泰也・編『世界一わかりやすい経済の本』(2011)> [本棚]

あまりに分かりやすいので一日で読み終わりました。

これから経済の基本について学びたい人にはお勧めの一冊です。

データが古いのは出版の時期のため。ここ数年来のコロナやロシアのウクライナ侵攻後の急激な円安はまだ反映されていません。

もう一つ、時代背景としてはちょうど民主党政権が誕生し、失政が続いていた時期で、編著者・上野泰也氏は反民主党なのか、批判的な記述が散見される。

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<本のデータ>
ISBN 978-4-7612-6733-9
『世界一わかりやすい経済の本』
上野泰也・編著、かんき出版
<紹介文>
エコノミストランキング6年連続1位の実力派エコノミストが、超わかりやすく読み解いた経済入門の決定版!
「経済」の生きた知識を身につけることは、私たちがこの不透明な時代を生き抜くうえで、とても大切なこと。でも、経済はけっして難しくはありません。経済を動かす「市場原理(マーケットメカニズム)」というしくみと、経済の正確な姿をうつしだす「経済データ」の見方さえわかってしまえば、日々流れる膨大な経済ニュースは、驚くほど簡単に理解できます。

2023/02/25<曇>
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カエサル風に<小林美希『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』(2022)> [本棚]

オズはそれまで読み進めていた塩野七生師の『ローマ人の物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前[下]』を読み終え、次に読むものを検討した。
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塩野師の「ガリア戦記」の描写は分かりやすく、読み進めるには何の支障もなかった。

ここでオズは『ローマ人の物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後[上]』を手に取ったものの、読み始めようか躊躇した。

もう一度カエサル本人が記録した『ガリア戦記』を読むために、既に手元に岩波文庫の『ガリア戦記』(1942刊)を用意してあったのだ。
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しかし、気になる書籍がその隣にあるのだ。

題名は『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』。

昨年刊行された新書で、衝撃的な題名と多くの人が感じている逼塞感にマッチしたのだろう、あちこちで話題となっている書籍だ。

やはり話題の書籍を短時間で読んでしまうことが先決だろう。

オズは盛り上がっている「ガリア熱」を一時的に封印し、日本の現実に絶望してみるかと、明朝を期して読み始めることにした。

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<本のデータ>
ISBN 978-4-065-29928-9
『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』
小林美希・著、講談社現代新書
<紹介文>
平均年収443万円――これでは“普通”に暮らすことができない国になってしまった。ジャーナリストが取材してわかった「厳しすぎる現実」。
昼食は必ず500円以内、スタバのフラペチーノを我慢、月1万5000円のお小遣いでやりくり、スマホの機種変で月5000円節約、ウーバーイーツの副業収入で成城石井に行ける、ラーメンが贅沢、サイゼリヤは神、子どもの教育費がとにかく心配……。
「中間層」が完全崩壊した日本社会の「本当の危機」とは?

2023/02/20<曇>
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最長の長編刑事小説<『暗約領域 新宿鮫11』大沢在昌> [本棚]

本編が918ページもあるので、文庫化に際して、上下2冊にしても良かったのではないかと思うボリュームです。

これだけ分厚いと片手で持つのが難しく、電車の中では落としそうになってしまう。


物語は前作の続きとなっているが、登場人物の入れ替えが起こっている。

理解者であり支持者だった桃井課長が亡くなり、女性ノンキャリアの星・女性課長の阿坂恵子が上司となる。

薬物取引の単独捜査を続けた主人公・鮫島は新人・矢崎隆男とコンビを組むよう指示される。新宿署に来てから初めてのパートナーだ。

恋人・晶は離れてしまって、心を癒せる存在はいない。

引続き登場するのは国際的犯罪者・陸永昌と元公安警察・香田。共に鮫島の宿敵だ。

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<本のデータ>
ISBN 978-4-334-79443-9
『暗約領域 新宿鮫11』
大沢在昌・著、光文社文庫
<紹介文>
薬物の取引現場を張り込んでいた新宿署生活安全課の刑事・鮫島は、男の銃殺死体を発見した。新上司・阿坂景子は鮫島に、新人の矢崎隆男と組んでの捜査を命じる。男は何者で、なぜ殺されたのか!? 一方で、鮫島と因縁のある国際的犯罪者・陸永昌や元公安刑事・香田に不審な動きが――。

2022/11/25<曇>
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君にそれを言う資格があるのか?<『「上から目線」の構造』榎本博明> [本棚]

興味ある題名の本だ。興味を持ったのは最近の若手と問題ある中高年がよく使う言葉だからだ。

よく使うだけだったら、「ワンチャン」なども同じと言える。

しかし、この「上から目線」という言葉、不快に感じます。

一つ目の事象:
何の実績も実力もない若手が平気で、年配者で実績も実力もある人に向かって言い放つ「どうして上から目線なんですか?」

アドバイスや指導は自然、かつ、必要なことなのに、それを"うざい"という。スキルアップなどのための親切心に対し、感謝の念もない。他人を評価できるほど実績も実力ないのに、その根拠のない自信は、どこから来ているのでしょうか?そういう人は是非教えてください、と言いたい。

二つ目の事象:
同僚などという甘えのある連中が、既に実力や実績の差があるのを認めることができずに、特定の者に対し言う「なんか上から目線な発言だね」

教育の平等や若いうちの一律昇格による勘違いが原因の可能性が高い。昇格が早い人は、たまたま運が良かったとか、上司の引きが良かったなど、既に実力の差が生まれていることを認められない連中の妬みでしかない。

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<本のデータ>
ISBN 978-4-532-26139-9
「上から目線」の構造
榎本博明・著、日経プレミアシリーズ(日本経済新聞出版社)

2022/09/29<曇>
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よく似ているカバー<『三体X観想之宙』2> [本棚]

『三体X観想之宙』の実物を書店で見てきました。

本のカバーがこれまでの本編と似ていたので、分かりやすく、統一が取れていて良いと感じました。

『三体』のファンのライター宝樹(バオ・シュ)氏が独自に書いたスピンオフ作品で自身の三体ロスを埋めるために書いたとインタビューにありました。

一応、『三体』原作者・劉慈欣(リウ・ツーシン)氏の公認と書かれているので、三体の世界観や設定をきちんと継承しているのでしょう。

登場人物の描写にも期待できるのではないでしょうか。

個人的には英語で読まないといけないので、英訳をしてくれた人のセンスもすごく大事で、第一作の訳者ケン・リュウのような方だと嬉しいです。

因みにケン・リュウ氏自身もSF参加だったことから、世界観や背景となる科学的な話題などに馴染みがあるため、訳がうまかったのでしょうね。

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2022/07/31<晴>
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スピンオフだと?!<『三体X観想之宙』> [本棚]

まだ実物を見ていないので、どんな話か分かりませんし、感想などはないのですが、あの「三体」のスピンオフ作品が出ていたとは驚きです。

中国語でそのまま読めるなら読んでみたいですが、難しいので、どこかで英語版を探します。

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<三体X>

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<劉慈欣>

2022/07/30<晴>
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貴方の給与、私の給与<資本主義の根幹> [本棚]

どうして給料が上がらないのか?

どうして金額が上がっても生活が楽にならないのか?

生活していて、いろいろな疑問があります。

我々の生活している資本主義の世界で、我々は本当に幸せになるのか、なれないのか?

時間ができたら『資本論』に再びチャレンジしたいと思いました。

関連記事:3ページ目で挫折<小暮太一『超入門資本論』(2014)>
https://slate-grey.blog.ss-blog.jp/2022-04-07-1

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<本のデータ>
ISBN 978-4-478-02713-4
超入門資本論
小暮太一・著、ダイヤモンド社

2022/04/30<曇後雨>
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セルフチェック<佐藤満『社長の手帳』(2018)> [本棚]

ホンダ、フォルクスワーゲン、ゼネラルモーターズの日本法人のトップを務められた佐藤氏が折に触れて自分の手帳にメモされた指針となる言葉をまとめたものです。

これから管理職やトップになる方に読んでいただくと良い本だと思います。

逆に現在組織のトップの役職にある方は、多分半分くらいは聞いたことのある話が書かれています。

そういった方には、忘れていたことを思い出す、セルフチェック的な使い方が良いと思います。

全体は5章に分かれていて、自分を励ましたい時、仕事に迷いが生じた時、人と上手に付き合いたい時、相手を励ましたい時、将来、人生について考える時とシーン別に編集されています。

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<本のデータ>
ISBN 978-4-7662-1160-3
社長の手帳
佐藤満・著、グラフ社

2022/04/13<晴>
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3ページ目で挫折<小暮太一『超入門資本論』(2014)> [本棚]

以前から気になっていた「超入門資本論」を入手して読んでいます。

大学時代、カール・マルクスが書かれた『資本論』を読み始めて、最初の3ページで挫折してしまいました。

経済学に対して真摯に取り組んではいなかったとは思いませんが、前評判通り非常に難解な書物だと感じて、読み進むことができませんでした。

さて、「入門~」とか、「徹底解説~」とか、「まんが~」という本が多い中で、この超入門は本当に資本論を解説しているかは分かりませんが、面白いです。

だいぶ前の本ですが、ようやく読むことができました。

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<本のデータ>
ISBN 978-4-478-02713-4
超入門資本論
小暮太一・著、ダイヤモンド社

2022/04/07<晴>
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客観的に自分を見る<安藤広大『数値化の鬼』(2022)> [本棚]

以前から気になっていた「識学」という会社の安藤広大社長の本です。

何冊目かの本のようですが、実際に私が読むのは初めてです。

同じような考えを持っているので、読みやすかったです。実際に数時間で読み終わりました。

ビジネス書によっては「ん、本当かい?」と思うものもありますが、本書は普段から自分が考えていることに近いので、違和感なく読み進めることができました。

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<本のデータ>
ISBN 978-4-478-11437-7
数値化の鬼
安藤広大・著、ダイヤモンド社

2022/03/23<晴>
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