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暗いなぁ、どうしたんだろう<本日のスカイツリー> [スカイツリー]

本日はほとんど見えないスカイツリーです。
1222sky-tree.JPG

2020/12/22<晴>
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西洋には西洋の「龍」の文化がある<ドラゴンの子> [研究日誌]

昨日の記事で龍についていろいろ書きましたが、最後にクイズを残しました。

つい爪の数を数えてしまう<龍の紋章>
https://slate-grey.blog.ss-blog.jp/2020-12-21-1
少し脇道に逸れますが、龍或いは竜は西洋ではドラゴンと呼ばれます。さて、ドラゴンに関連して有名な人物と言えば、誰でしょう?


正解を書いてしまうと「ワラキア公ヴラド3世」(1431/11/10-1476/12/19)です。ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』に登場する吸血鬼・ドラキュラ伯爵のモデルの一人として知られる人物です。

ヴラド3世の父ヴラド2世は、神聖ローマ皇帝兼ハンガリー王ジギスムントによってハンガリー王国のドラゴン騎士団の団員に叙任されたため、ドラクルという添え名で「ヴラド・ドラクル」と呼ばれていました。

ヴラド3世はこのドラクルの子ということで、小竜公=ドラキュラと呼ばれ、本人もこの添え名を使っていたと言われています。

言葉としては、ヴラド2世がドラクル(Dracul=ドラゴン公)であり、スラブ系の現地の言葉で"a"を語尾に付加することで「?の子」といった意味が加わり、ドラクル公の息子=ドラクレア(Dr?culea 英語:Dracula=ドラキュラ)公となったと言えます。


本来は悪魔や吸血鬼という意味はなかったようですが、小説の影響が非常に大きかったようです。

もちろん、全く根拠がなかったわけではなく、ヴラド3世は戦争の際、敵(オスマン帝国軍)の兵士などを串刺しにしたことから、残虐な君主とキリスト教国側からもイスラム教国側からも思われたようです。別名「串刺し公」はこうした事実から来ていると言われています。

もっとも、当時罪人などを串刺しにするのは珍しいことではなかったらしいのですが、ヴラド3世は、オスマン帝国軍から見える平野に並べたり、城の周りに配置するなどしたとの話があります。

オスマン帝国軍にしてみたら敵(ヴラド)は残虐非道な悪魔のようなヤツだと思ったでしょうね。そもそも異教徒は悪魔の使いだと思われていて、「聖戦」を仕掛けるわけですから、正に悪魔のイメージ通りの人物に該当したのでしょうね。

ヴラドはイスラム教徒と戦い、祖国を守った「救国の英雄」との考え方もあり、再評価が進んでいるそうですが、小説の中のドラキュラのイメージも生き続けるでしょうね。

2020/12/22<晴>
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