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つい爪の数を数えてしまう<龍の紋章> [研究日誌]

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<レゴ・ニンジャゴーの竜の紋章>

龍の紋章があるとつい爪の数を数えてしまいます。

皇帝の象徴である龍は、5つの足の指(または爪)を持つとされ、慣習として貴族や高級官吏は4つの爪を使用すると定められ、3つ爪の龍は下級官吏や一般大衆が使用したといわれます。

皇帝を除いた、いかなる人物も、完全に金色の5つ爪の龍を使用するのは死罪であり、適切な爪の数や色を使用しなかった場合、罪人の一族もろとも処刑するに値する反逆罪とされたそうです。


明治以降の菊紋の使用禁止に似ていますね。菊紋は天皇家の紋として、錦の御旗で掲げられ、明治政府成立後、使用が一般に禁止されました。現代はどうか分かりません。

以前書きましたが、770Kゴロッサー・メルセデスの扉についている菊紋をメルセデス博物館で観ました。ナチスとの友好の印として、ヒトラーから昭和天皇に贈られたものでした。

戦争後、日本政府からドイツに返却されたものとの説明でした。昭和天皇の車両の自爆装置が機能しなくなっていたかは分かりませんが、ヒトラーの車両のは解除されていたと思います。


さて、象徴というのは、よっぽどのことがない限り変更されることはなく、中華文化圏では皇帝の象徴は龍です。王朝が変わっても皇帝の象徴は基本的には龍でした。

しかも、歴史的にも王朝交代時には五行思想と相まって黄色の王朝が起こる時は黄龍、青の王朝の時は青龍、赤の王朝は赤龍とされていました。他に白龍と黒龍がある。

中国はもちろんのこと、朝鮮、琉球、ベトナムなどでも王様の象徴は龍です。


日本の天皇家の象徴は鳳凰(西洋的には「フェニックス=不死鳥」或いは「火の鳥」)ですね。中国とは別の起源、別の流れを表しています。聖徳太子(*)が中国に対し、対等な立場で挨拶状を送ったことは何も不思議ではない気がします。
*…今は厩戸皇子と呼ばれていますが…。


少し脇道に逸れますが、龍或いは竜は西洋ではドラゴンと呼ばれます。さて、ドラゴンに関連して有名な人物と言えば、誰でしょう?

2020/12/21<晴>
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