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この時代のリアル<「ダマスカス・カバー」(2017)> [Movies 映画]

1989年を舞台にモサド(イスラエル諜報部)がシリアにいる関係者の脱出を図る作戦を描いています。

他の派手なスパイ映画に比べたら地味で、主人公は精神的に課題もあったし、誘惑に負けやすい人物との設定になっています。

いろいろと批評家は書いていますが、全体的に良くまとまった作品だと感じました。

現代の作品ならば普通に使用しているインターネットや携帯電話もなく、ドローン等のハイテク兵器のない時代ですので、人間のスパイ技術を中心に物語が展開して当然で、まどろっこしく感じてしまう面もあります。

しかし、それこそがこの作品の舞台となっている時代のリアルなスパイ物語と言えます。

さて、どうしてこの作品を観たのかというと、主人公ハンス・ホフマンを演じるジョナサン・リース・マイヤーズが好きだからです。

トム・クルーズの『ミッション・インポッシブルIII』(2006)に出ていましたし、スカーレット・ジョハンソンと共演した『マッチ・ポイント』(2005)も良かった。テレビシリーズ『ドラキュラ』(2013-2014)のドラキュラ(ヴラド)役も良かったです。

一番好きなのは『ザ・チューダーズ』(2007-2010)の英王ヘンリー八世を演じていた時です。傲慢、破廉恥、繊細、狂気じみていたこの役は、ジョナサンの役者としての能力を最大限に引き出していたと思います。

役者としてはかなり才能があると思うのですが、私生活では問題が多く、たびたび役者人生が中断しているようにも見えます。

今後は安定していろいろな役を演じてほしいと思います。

(データ)
Damascus Cover (2017)
Studio Canal,
director: Daniel Zelik Berk, 93 Mns
starring: Jonathan Rhys Meyers, Olivia Thirlby, Jurgen Prochnow

2020/05/30<曇>
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