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弟子も引退<ピーター・ギラムと「スパイたちの遺産」> [本棚]

ジャン・ル・カレの英国スパイシリーズの主軸と言える『寒い国から帰ってきたスパイ』(1963)と『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(1974)の続篇が『スパイたちの遺産』(2017)です。読み始めたところです。

『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』の時には若手、或いはジョージ・スマイリーの弟子だったピーター・ギラムも引退生活を送っている時代です。

2011年の映画『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』でギラムを演じたのはベネディクト・カンバーバッチ。英テレビシリーズ『シャーロック』等で有名ですね。

彼が再びギラムを演じたら面白いだろうなと思いましたが、カンバーバッチが受けるかどうか。

そうそう、小説の初めの方に、ギラムが秘密情報部の本部がケンブリッジ・サーカス(故に「サーカス」と通称される)にあった頃を懐かしいと描写しています。「今の河畔の要塞は好まない」と威容を誇る現本部に対する感想も描写されている。

現本部「ヴォクソール・クロス」は映画007シリーズでも描かれている実際の建物で、英国政府が使用者(秘密情報部)を明示せずに建築及び使用契約を結んだ。

2020/05/25<晴>
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