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権威の象徴<香木「蘭奢待」> [研究日誌]

東京・丸の内でNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の展示があり、観てきました。

我が家にはテレビがないので、ドラマ自体は観ていないのですが、蘭奢待という香木が出てくる話は昔から気になっていました。
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時の権力者が「蘭奢待を切り取って、他の者に与える」という行為は実力の証明と解釈されています。
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蘭奢待(らんじゃたい)は、東大寺正倉院に収蔵されている香木で、正倉院宝物目録では「黄熟香(おうじゅくこう)」の名で登録されているそうです。東大寺がつけた別名なのか、いつの間にか蘭奢待という名で呼ばれるようになりました。
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この蘭奢待の字には東(蘭)大(奢)寺(待)の文字が隠され、東大寺を表すとか、東大寺の別名とか、東大寺の所有物だと分かるようにしているとか、諸説はありますが、しゃれた考えでもありますね。

さて、展示では写真を撮っていいということで、よくできたレプリカが飾ってありますが、蘭奢待の雰囲気が伝わります。
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しかも、切り取った個所も再現されていて、ここか!というのが分かります。

昔(小学生の頃?)見た気がするのですが、記憶があいまいで、かつその時はそんなにすごい物とは思ってなかったのかもしれません。

大人になって、東南アジアを旅することがあって、インドネシアに行った時にもらった香木もいい香りがしました。同じ種類の木だと説明されましたが、熟している程度が違うので、香の強さはだいぶ違うでしょうね。

さて、信長が天皇の権威に挑戦して、正倉院から持ち出すことに成功し、部下や他の大名、朝廷にまで自分の権威を示した事件とされていますが、そういう意味はあったと思います。

(歴史好きな方の諸説は尊重しています。私には私の意見があります。)

2021/01/13<晴>
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