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白洲次郎のポルシェ911<68S> [研究日誌]

異色の政治家、実業家として有名な白洲次郎。

戦前から戦後、高度成長期まで活躍した人ですが、彼を有名にしたのは戦後の進駐軍の占領下での吉田茂の右腕としての国家間交渉での活躍でしょう。

車好きの間では80才でもポルシェ911に乗っていたことがかなり有名なエピソードですね。

しかし、どんな911に乗っていたのか、正確に知っている人は少ないかもしれません。というのも、80才だとしたら、ポルシェ911もボディが既に930型に移行していました。

初期の2.0リッター(初期の細身の901型は日本では「ナロー」と呼ばれる)から3.3リッターのターボまでのいずれでもおかしくないです。

私が彼が911に寄っかかっている写真を見て、ドアミラーの形、ワイパーの取り付け位置、ライトの形を見て、なるほどと思いました。

完璧な設計をすると言われているポルシェ社ですが、実は901型では、試行錯誤の跡がいろいろ見られます。

901型が落ち着くのは1970年前後じゃないかと思います。

因みに、雑誌の記事によりますと1968年型の911Sに後年の2.4リッターエンジンを換装して運転していたそうです。

多分大型の米国車や英国車を運転してきた経験からボディに対するエンジンのサイズ(或いは出力)に不満があったのでしょう。

私も経験しましたが、60年代の911はエンジンの発電量が不足がちで、バッテリーがギリギリの状況となることが多かったです。そういう意味でもエンジン排気量を上げていたのかもしれません。


久しぶりに901型の写真を見て、ナローを運転したくなりました。もちろん、日本にはいい車体がほとんどないと思います。ドイツや米国と違って日本は湿気が多すぎます。

901型なら、5ナンバー枠に収まる2.0リッターの911(Oシリーズ)のSが一番好きですが、今なら、69年製2.2リッターの911S(Cシリーズ)か、911カレラRS3.0(Gシリーズ)が欲しいですね。

因みに次のHシリーズ以降順次930ボディ(1975ターボ、1978NA)に変わり、エンジン容量は3リッターオーバー、フュエル・インジェクション方式に変わります。

2020/11/28<曇>
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