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武装警察ヘリの本当の脅威<映画『ブルーサンダー』(1983)> [oz日記]

カリフォルニア州或いはロサンゼルス市では警察車両(移動手段を含む)の武装は違法なのだそうです。

武装をすることが許されるのは軍隊だけだそうです。

軍と警察上層部で治安強化のため、「強制力」を有する試作ヘリのテストを実施することになる。
ロサンゼルス市上空で対テロ武装を施した特殊ヘリが飛行し、圧倒的な強さを見せつけます。

1分間に6000発の弾丸を発射可能なガトリング砲、壁を透視するカメラ、集音マイク、政府のすべてのデータベースにアクセスできる端末。

兵器としては傑出した能力を持っています。映画の中でその力をいかんなく発揮し、メディアにもそれを広く国民に知らしめします。

これが1983年の映画『ブルーサンダー』の凡そのプロットです。

私の大好きな役者・ロイ・シャイダー(Roy Scheider)がこの兵器の間違った使用を防ごうとする警察官フランク・マーフィーを演じています。

陰謀をめぐらす軍と警察上層部の一味に入っていてマーフィーを殺そうとするのはベトナム戦争時の同僚カクレン大佐で、演じるは英国俳優マルコム・マクドゥエル(Malcolm McDowell)。この人も好きです。

監督はジョン・バダム。同じ時期の『ウォー・ゲーム(War Games)』や『米国版ニキータ(Point of No Return)』 (1993)を監督しています。

子供の頃、とにかく圧倒的な火力(1分間に6000発も撃てるガトリング砲)に驚かされたものです。

しかし、よく考えたら、見えるところの脅威が実は本当の脅威ではなかったのです。この作品は1983年に制作されているのですが、この当時、多くの人がこうした兵器の本当の脅威に気が付いていませんでした。

実はすべての政府データベースにアクセスできることが一番の脅威なのです。

今なら「インターネットで政府のデータベースが~」とすぐに気が付きますが、1983年当時、インターネットは軍隊と学術目的のみのアクセスが許されてました。

私が大学生だった頃でもまだ大学同士のネットワークでしかありませんでした。つまり、一般人がアクセスできないところに巨大な個人情報のデータベースがあり、それをこのヘリからアクセスして、必要なら、所在地などの情報を収集して、殺害することが可能なのです。

1212blue-thunder-ld.JPG
今週末は実家に戻っていたのですが、レーザーディスクのケースが出てきたので、何が入っているか見たら、この作品が出てきたのです。プレイヤーがないと観られませんが、たぶん手放さないだろうと思います。

2020/12/12<晴>
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くるりん

ozさん、こんにちは
この手の映画だと、エアーウルフを思い出します。
ヘリもかっこよかったけど、ジャンマイケルビンセント、かっこよかった。
彼はBig Wednesdayで有名になりましたね。映画館へ見に行った記憶があります。
ちなみに、エアーウルフみたいなヘリは、理論上作る事は不可能というのをどこかで聞いた記憶があります。定かではないですが。
by くるりん (2020-12-16 09:10) 

dragon13

くるりんさん、コメントありがとうございます。

懐かしいですね、エアーウルフとジャン・マイケル・ビンセント。
エアーウルフの設定では音速を超えることになっていますが、たしか無理だと何かにありました。
個人的には設計した科学者が定期的にアクセスしないと自爆する設定が好きでした。フェイルセイフというか、まぁ、自分が使えナシならだれにも使わせない考えはよくわかります。
by dragon13 (2020-12-16 22:49) 

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