極める<小田桐道明/大越弘道『本阿弥名刀秘録』(2021)> [本棚]
珍しく、題名を見て購入した漫画・コミックです。
主人公は本阿弥家九代目光徳(コウトク)でちょうど豊臣秀吉の天下の頃を取り上げています。
時代は戦国末期で、刀が純粋は武器から観賞用或いは褒賞品としての位置づけが変わろうとしていく中で、刀の鑑定家の権威として天下人と接した光徳の苦労や思いが描かれています。
ちょうど私が居合いを学んでいて、刀についても勉強していた時期、本阿弥家の末裔がご近所にいらして、だから居合を学び始めたわけではないですが、ご縁を感じました。
もっと勉強すればよかったと今でも少し後悔していますが、やはりその家に生まれて、幼少の頃から本物と接しているとか、接することができる環境にないと文化財の知識を極めるのは難しいなと感じました。
そういえば、久しぶりの「本棚」のコーナーの更新(ポルシェ・オリギナーレ以外の書籍)、且つ、漫画・コミックが登場するのは珍しいと自分でも思っています。
<本のデータ>
ISBN 978-4-09-861095-2
本阿弥名刀秘録
小田桐道明・作画、大越弘道・原案/監修、小学館
2021/11/12<晴>
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