SSブログ

軽自動車生産から撤退<富士重工はOEMを受ける> [研究日誌]

日本には軽自動車メーカーは何社あるでしょうか? クイズを出すつもりではなかったのですが、そのうちこんな質問が当たり前になってしまうかもしれません。

ご存知のように軽自動車規格というのは日本独特のもので、税金面等で優遇されています。自動車の普及と利便性を高めるための方策から生まれたものだと私は考えています。

日本の自動車産業を引っ張ってきたのは、トヨタ式「いつかはクラウン」という大型化の方向性と軽自動車による早急なモータリゼーションへの対応の両輪だったと思います。今は、その一翼を担ってきた軽自動車が曲がり角に立っている状況なのでしょうか。

軽自動車の開発・生産から撤退することを決めている富士重工業が、提携先のトヨタ自動車グループのダイハツ工業から供給を受ける軽自動車のOEM計画が明らかになりました。

計画によりますと、供給車種はダイハツの「ムーヴ」、「ミラ」などの3車種。2012年までに商用車を含めた現在の5車種を3車種のOEM車に集約します。生産自体やめてしまうことになります。2012年時点での供給台数は昨年度の富士重工の生産台数(約133,000台)のほぼ半分にあたる7万台程度となる見通しです。

この背景には軽自動車が主力のスズキやダイハツとの販売競争の激化による採算の悪化があります。

この対応により、個人的には「可愛いなぁ」と思っていたハッチバッグタイプの「R1」と「R2」がなくなり、ダイハツの主力車種「ミラ」が後継車種となります。

富士重工ではすべての軽をOEM供給に切り替えるかわりに、小型車のラインアップを強化していく方針で、これまでの強みである「レガシィ」や「インプレッサ」は継続します。また、これまで育ててきた「水平対向エンジン」などの独自技術をさらに発展させるため、経営資源を集中し、経営の効率化を図っていきます。

資本・業務提携(*)しているトヨタグループとはスポーツカーを共同開発することなどで合意したそうですので、将来的には水平対向エンジンを積んだ4輪駆動のラリーカーが登場するかもしれません。

*…トヨタが富士重への出資比率を8.7%から16.5%に引き上げています。

2008/07/17<曇>
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:自動車

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0