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本当に決まったの?<バイデン勝利> [研究日誌]

ニュースではバイデン民主党大統領候補が当確(=当選確実)になったと報道されています。

12月14日の選挙人集会で今回の投票結果が確認されて、正式な結果となることになっています。

しかし、このまますんなり決まるかどうか。

当然トランプ現大統領は当選無効を主張して、票の数え直しや不正の告発などを通じて、ゴネるでしょう。

連邦最高裁に提訴するかもしれません。

連邦最高裁の判事は大統領指名事項です。現在の最高裁判事の構成は共和党大統領が指名した者が6名、民主党政権時に指名された者が3名となっています(*)。

これは、クリントン大統領に指名されたルース・ベイダー・ギンズバーグ判事の死去に伴い、トランプ玄大統領によりエイミー・コニー・バレットが指名され承認されたため、それまでの民主4:共和5から民主3:共和6となったもの。

また、判決・判断の傾向は指名した政権の傾向と一致し、民主=リベラル、共和=保守的と言われ、ギンズバーグ判事はリベラル派の重鎮とされてきただけに、保守的傾向が強まっています。過去には中間派の判事もいて、重要案件の時のキャスティング・ボウト(決定票)を投じたこともあったが、現在は保守、リベラルと分かれている。

こういう状態で最高裁にトランプが提訴したら、多少は思惑通りに行くかもしれません。

結果を覆すことはできなくても、無効にすることは可能かもしれません。そうなると再選挙・再投票も絶対ないとは言えなくなるような気がします。(法的可能性は検証していません。)


*…判事氏名(指名した大統領)は次の通り:
 クラレンス・トーマス(共和・GHWブッシュ)
 スティーブン・ブライヤー(民主・クリントン)
 ジョン・ロバーツ(共和・GWブッシュ)
 サミュエル・アリート(共和・GWブッシュ)
 ソニア・ソトマイヨール(民主・オバマ)
 エレナ・ケイガン(民主・オバマ)
 ニール・ゴーサッチ(共和・トランプ)
 ブレット・カバノー(共和・トランプ)
 エイミー・コニー・バレット(共和・トランプ)
 なお、現在ジョン・ロバーツが主席判事(日本では最高裁長官と呼ぶ)となっていて、他は陪席判事と呼ばれる。連邦最高裁判事は終身制ですが、引退(退官)した者は数名います。

2020/11/09<曇>
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