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必要です、正しい知識<「ヒトラーの正体」2019> [本棚]

帯には「正しく知ってから、恐れよう。」とあります。正しいと思います。

初めてきちんと舛添氏の著作を読んだ気がします。当初の想像に反し、分かりやすく、読みやすかったです。

特に世界情勢の推移とどうやってナチスが政権を取っていったかの過程が分かりやすかったですし、世界システム論での覇権挑戦国としてのドイツの位置づけや地図で示された領土の推移も理解を助けてくれます。

現代の政治に巣くうポピュリズムの根源を知ると、南米やアフリカの独裁者、そして、米国大統領・ドナルド・トランプを生んだ土壌も理解できます。

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<本のデータ>
ISBN 978-4-09-825353-1
「ヒトラーの正体」(2019/08/06)
舛添要一(著)小学館新書

内容(「BOOK」データベースより)
20世紀最恐の暴君アドルフ・ヒトラー。戦争中、ナチスに処刑されたユダヤ人は約600万人と推計される。現代に生きる我々はホロコーストを知っており、どんなことがあってもこの独裁者を許してはならない。一方で、ヒトラーが当時最も民主的な国家と言われたワイマール共和国から誕生したことを忘れてはならない。なぜ人びとは、この男を支持したのか。悲劇は止められなかったのか。歴史には必ず教訓がある。ヒトラーを正しく恐れるための入門書。

2020/02/17<曇>
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